金彩螺鈿加工・京都箔鳳工房の技法

螺鈿(らでん)・海が育む幻想の輝き

螺鈿彩

 「螺」とは貝、「鈿」とは嵌(は)める・鏤(ちりば)めるという意味を持った言葉です。

 貝の内側にある、虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出して研磨し、板状に薄くしたものを土台の表面にはったり嵌め込んだりしたもので、主に漆器や帯などの伝統工芸に用いられてきた装飾加工のひとつです。古くは、正倉院の螺鈿紫檀五弦琵琶や螺鈿背円鏡、世界遺産となった中尊寺金色堂の装飾にみられるものが代表的です。

 他にも、奈良時代の正倉院宝物「螺鈿紫檀五弦琵琶」「平螺鈿背円鏡」「螺鈿紫檀阮咸(げんかん)」等が有名です。平安時代には漆芸の装飾として蒔絵に用いられるようになります。鎌倉時代には鞍の装飾、室町時代には中国螺鈿細工の影響を受け、安土桃山時代はヨーロッパ貿易が盛んとなって高級品として作られましたが、江戸時代には日本向きの商品が多くなり、各地の漆器に施されました。またアジア各地でも、その土地の美意識を反映して、個性豊かなスタイルに発展しました。

 螺鈿には、夜光貝・鮑貝・アコヤ貝・白蝶貝・黒蝶貝・メキシコ貝等の内側の真珠質層を用います。種類によって貝特有の干渉色の輝きが異なり、光の角度によって、幻想的な虹彩を放ちます。


螺鈿彩

螺鈿彩

 貝を薄くスライスした裏側から彩色して様々な色を創り、バランスを考慮しながら重ねていくことで、深みのある抽象世界を表現します。光によって表情を変えることに魅せられることでしょう。


盛上げ金線描

盛上げ金線描

 帯や草履制作の仕上げに使っていた金線描を盛り上げて、油彩のような使い方を試みています。草花にも味のあるタッチを表現することが可能です。


加工過程

iphoneなどのスマートフォンケースを例に、金彩螺鈿加工を施す様子を簡単にご紹介します。
製品の加工はすべて作家による手作業で行われるため、印刷による大量生産品では表現できない魅力が生まれます。

加工のご依頼は個人のお客さま、業者さまを問わず承ります。ご希望の方はサービスご案内をご覧ください。

下地塗りの後、箔を施します。

1.下地塗りの後、箔を施します。

螺鈿を施します。

2.螺鈿を施します。

金線描をしたあと、コーティングします。

3.金線描をしたあと、コーティングします。

スワロフスキーなどの装飾を施します。

4.スワロフスキーなどの装飾を施します。

丁寧にパッケージングしてお届けします。

5.心を込めて丁寧にパッケージングしてお届けします。
(写真は一例で、商品によって異なります)

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